井戸に落ちたロバの話
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    ★井戸に落ちたロバの話
  ある日、年老いたロバが誤って古井戸の中に落ちてしまいました。
  ロバは「助けてくれ〜!!」と大きな泣き声をあげました。
  その声を聞きつけて、ロバの飼い主があわててやってきました。
  ロバが井戸に落ちたことを知り、しばらく助ける方法を考えていましたが、いいアイディアが浮かびません。
  そこで、「どうせ助けることはできないのだから、いっそこの危険な井戸ごと埋めてしまおう。そうすれば今後
  こうやって誰かが落ちることもない。」 飼い主は近所の友人、動物達を呼んで、井戸を埋める協力を頼みま
  した。みんなはロバの事を「かわいそう」だとは思いましたが、「助けることは無理」「このままでは皆が危険」
  という話に納得し、協力することにしました。
  地上で、みんなが何やら相談する様子に、「もうすぐ助かる・・・」とロバはほっと安心しました。ところがその
  瞬間、頭上から硬い土や石が投げ込まれはじめたのです。 !!!なんてこった!!!
  賢いロバは、すぐに事の全てを悟りました。「このまま僕はここで死ぬのか!」みんなの薄情さと自分の
  不運さを嘆きました。石があたって血だらけになった背中の傷より、心のほうが何百倍も痛くて痛くて、涙が
  止まりませんでした。だんだんと足元が土で埋まってきました。そのとき、ロバはある名案が浮かびました。
  上から落ちてくる土を払っては飛び上がり、踏み固め、払っては飛び上がり、踏み固めを繰り返すことでした。
  凄い勢いで落ちてくる土や石。少しでもじっとしていると、あっと言う間に身動きできなくなります。ロバはクタ
  クタで傷だらけになりながらも、必死でその作業をくり返しました。そして、とうとう井戸は地上近くまで埋まり、
  ロバは自力で外へ出ることができました。       とさ。
   
            私が読んだ話はこれで完結でしたが、続きを創作してみました。
  助かったロバを見て、みんなは一様に複雑な心境に陥りました。自分達の行為は、ロバを殺そうとしたひど
  いものであったからです。それでも、飼い主は心から喜び、ロバの利口さに感心しながら、見殺しにしようと
  した自分の罪を素直に認め謝りました。
  困ったのはみんなのほうです。このままでは自分たちは「悪者」のままだ。
  誰かを「悪人」にしなければ自分達の立場がない・・・・  そこでみんなは口々に言いました。
  「僕らは本当は助けてあげたかったんだ。だけど、助ける方法はない、このままではみんなも危険だ。とい
  う言葉を信じて手伝っただけなんだ。こんなひどい目にあって、恨むなら、君の飼い主だよ!」
  ロバは優しくうなづきながらみんなの言葉に耳を傾けていました。そして、こう言いました。
  「OK!みんなの言いたいことはわかった。だけど、僕は誰も恨んだりしないよ。だって僕が実際助かったの
  はみんなが井戸の中に土を放り込んでくれたおかげなんだよ。自分が助かるためにはどうすればいいのか
  それを考えて、行動することは僕自身の責任なんだ。だから、みんな、もうそんなに自分のことを責めるの
  はやめてくれ!」 その言葉に、今度はみんなが声をあげて泣きました。 自分達のひどい行いを、こうも
  簡単にゆるしてくれるとは思わなかったからです。それからロバはみんなから尊敬される存在となり、飼い
  主にも大切にされ、幸せなロバ生を送りました。  じゃん、じゃん!
  さて、後半の話しは勝手に創りましたが、現実はそう簡単にいかないことが多いでしょうし、投げ込まれる土
  が手作業でなく、機械など使用されたら、こんな悠長なストーリーにはならないですね。
  この物語から学べるものはたくさんありますが、私はこのロバの打たれ強さと物事の捉え方が備われば最
  高だな〜って思います。自分を助ける能力。今の人になくてはならない(不足している)ものだと感じます。
  思いやりとか、ゆるす心とか本当に大切なものですが、それ以前に、自助能力が備わっていなければ自分
  以外の人にそういう配慮もできません。私達は、他人にちょっとばかり意地悪されたり、悪口を言われると、
  ただ わじわじ〜 して終わり!って事がほとんどですが、それって実は勿体無い事なのかもしれませんね。
  土や石を投げられても、それはただ痛いもの、嫌なものだけじゃなく、利用次第(発想の転換)では逆に自分
  を助けたり、高めたりする「価値あるもの」になるのかもしれません。いえ、そうなんだと最近強く思います。
  ロバがあのまま諦めていたら、土の中・・・。でも逆にそれを利用して助かったっていうのは、今の私の状況
  に置き換えると、、とっても示唆に富んでいてしびれます!
  誰にでも、人知れない悩み、苦難の時もあると思います。でも、その事を 「最悪」 「不幸」 だと思い込み過
  ぎて、いつまでも気持ちの切り替えが出来ないでいると、決して自分のためにはならないですよね。
  この物語に何やら感じる、感じないは人それぞれだと思います。
  ある人は私のように、逆境に負けない強さ、発想の転換であったり、自分を痛めた者をゆるす広い心、思い
  やりであったり、自分の過ちを認める素直さであったり、言い訳が何の意味もないことであったりと、感じ方、
  受け止め具合だって、いろいろだと思います。
  人それぞれではあっても、今の自分に必要な 「大切な何か」 を、このロバが教えてくれた。
  そんふうに思っていただけると、とても光栄です。
あ               
                                  2006.11.20 mon   tenco
  私が一目ぼれしたホームページです♪参考までに → ネットビジネス夢叶スクール
成功と幸福とを、不成功と不幸とを、同一視するようになって以来

人間は、真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。

自分の不幸を不成功と考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。
     
       三 木  清
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