家への想い
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     突然ですが、 これを書いている今は 47歳と16日です。
     結構な年齢になってしましましたが、、自分の中で 「これでいい!」 と思えることがほとんどありません。
     未だ迷いと、模索と、反省の多い日々です。
     ただ最近、自分のこれまでやってきた、生きてきた形跡を ぼんやりと振り返るときに 自分が「かつて望んでい
     た状態」に近い状態である事に気 づかされ、「あれ?私って結構幸せ?」なんて思います。
  
     つくるどっとこむで真っ先に取り上げたテーマが 「家」 です。
     私の 「家」 に対する思いは、かなり複雑で根深いかもしれません。  
     普通の2DKのアパートが豪邸に見えるほど、昔住んでた家はひどいボロ屋でした。
     押入れの床は腐って落ち、そこから猫が出入りする。 天井板は今にも落ちてきそうだったし、勝手口の引き
     戸なんて、子どもでも蹴れば簡単に割れるくらい。 風呂がないので、真冬でも半戸外の洗濯場で水道水で
     シャワー(><)(沖縄だから出来たかもね)   とにかく、ひどい家でした。
     学校の宿泊学習とか、親戚の家に泊まった後に帰宅するときには、魔法使いのサリーちゃんの家が、あっと
     言う間に出来上がったように、私の家も変わっているといいな〜なんて、必ず思いました。
     そんな家に20歳まで住んでました。
     その後、別の場所に新築した庭付き一戸建てに越しました。23歳で結婚したので、2年ちょっとしか住んで
     ません。ですから、で「自分の家」として登場するのは、あのボロ屋ばかり。 インパクトあり過ぎです。
     さて、そんな私ですから、結婚して住んだ団地は本当に快適そのものでした。「自分の家」って堂々と言える
     ことがとても幸せでした。 ボロ屋が恥ずかしくて、高校、短大の友だちを自分から招いたことなどなく、隠し続
     けるためにかなりの神経を使いましたからね。それでも、探してくる子もいたりして、そんな時は、本当に憂鬱
     な気分になりました。
     子どもが生まれて、どんどん大きくなり、お友だちなどが出入 りするようになってくると、 さらに幸せ度は増し
     てきました。 子どもたちが普通に友だちを連れてくる、これって最高に幸せです。
     そして3年前、とうとう大っきな庭付き1戸建てを買いました。 6LDK、100坪近い敷地の家です。
     あの家に比べれば、3LDKもある新築団地は(マンション並み) 一生住んでてもいいくらいでした。
     それでも、「どうせ持つなら広い庭があって、大勢の人が集まる事ができる大きな家がいいな〜」とずっと思っ
     ていました。 それがうそみたい。今ホントにそんな家に住んでる。
     私が、子どもの頃思い描いていた「サリーちゃんの家」と、今の家の価値に違いはありません。
     魔法ではなく、自力で手にしたというだけの違いだけです。
     「家」って、そこに住む者の生活そのものであり、思い出を育む場所。人間を育てる最小コミュニティスペース。
     確かに、ボロ屋に住んでても決してそれで心を卑しくしていたわけではありません。
     むしろ、あんな家に住んでたわりに、明るく元気にやってこれたのだから、それはそれで一つの大切な思い
     出だろうし、妹たちと昔の話を持ち出すたびに、あの家にまつわる 終わりのない話で会話が盛り上がり、
     時間を忘れてしまうこと度々です。あんな嫌で仕方のなかった家でも、過ぎてみれば 「懐かしい」 なんて
     思えるんだなぁと、ほんのり思うのです。
     今でも時々、私達姉妹があのボロ屋の話題で盛り上がると、傍らで聞いている母は決まってこう言います。
  
     「ボロ屋だったけど、皆は健康だったよ。それが一番!母ちゃんは感謝してるさ〜♪」
あ  
     今となっては、「そうね♪」と素直に思えますけどね。
                                        2006.11.20 mon   tenco
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